幕末恋々
それから私とおノブさん2人で台所に立ち料理を始めた。
「恋ちゃん、歳三迷惑掛けてない?」
「いえ、ぜんぜん・・・むしろ私のほうがかけちゃっているかもしれないです。」
私がそう言って笑うとおノブさんも少し笑った。
「恋ちゃんは強いわね。」
おノブさんがぽつんとそんな事を言う。
「え?私全然強くなんか無いですよ・・・。すぐに泣いて皆に迷惑掛けてばっかり・・・。自分でも嫌になっちゃうくらい・・・」
私はそう言いながらジャガイモの皮を剥く。
「そんな事ないわ。私だったら明日死んでしまうかもしれない人の恋人なんて耐えられないわ。私、とっても弱虫だから・・」
おノブさんはそう言ってクスクス笑う。
「私だって怖いです。1人になると嫌なことを考えてしまう。もう帰ってこないんじゃないか・・・だけど土方さんは必ず私のもとに帰ってきてくれる。だから私は家を守って土方さんが戦に勝ってまた私の所に帰ってきてくれるように祈るんです。そして土方さんが帰ってきたら飛び切りの笑顔で迎えてあげる。それが私にできる精一杯の事です。だからどんなに怖くても私は土方さんのお陰で強い心を持てるんです。」
「恋ちゃん、歳三迷惑掛けてない?」
「いえ、ぜんぜん・・・むしろ私のほうがかけちゃっているかもしれないです。」
私がそう言って笑うとおノブさんも少し笑った。
「恋ちゃんは強いわね。」
おノブさんがぽつんとそんな事を言う。
「え?私全然強くなんか無いですよ・・・。すぐに泣いて皆に迷惑掛けてばっかり・・・。自分でも嫌になっちゃうくらい・・・」
私はそう言いながらジャガイモの皮を剥く。
「そんな事ないわ。私だったら明日死んでしまうかもしれない人の恋人なんて耐えられないわ。私、とっても弱虫だから・・」
おノブさんはそう言ってクスクス笑う。
「私だって怖いです。1人になると嫌なことを考えてしまう。もう帰ってこないんじゃないか・・・だけど土方さんは必ず私のもとに帰ってきてくれる。だから私は家を守って土方さんが戦に勝ってまた私の所に帰ってきてくれるように祈るんです。そして土方さんが帰ってきたら飛び切りの笑顔で迎えてあげる。それが私にできる精一杯の事です。だからどんなに怖くても私は土方さんのお陰で強い心を持てるんです。」