幕末恋々
土方さんはそう言って手を出す。





「えっ!?でも・・・」





「いいから!!」





土方さんは半ば無理矢理に私の手からその紐を取ると勘定場に持って行ってしまった。








「ほらっ!」






帰ってきた土方さんに差し出されたのは可愛い袋に入った髪留め。






「ありがとうございます。」





「嫌、いいんだ。」





土方さんはそう言うとスタスタと歩いていってしまった。









よくみると土方さんの耳は少し赤く染まっていた。











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