幕末恋々
「恋はどうなんだ?」










あの後暫くして医者が来て恋を診察した。










「へぇ、夏風邪どす。ただ熱がやけに高いんどす。多分今までの疲れも一気出たんやと思います。薬出しときますさかい起きたら消化のいいもん食べさせて飲ませてやってください。」











そう言って襖を開けて出て行った。












「良かったですね。夏風邪で。」










沖田はそう言って恋の顔を見た。










「あぁ、」








土方はそう言って恋の額に乗っている手ぬぐいをもう一度濡らして額に戻した。
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