幕末恋々
「あれ?恋くん可愛い紐じゃないか。」





近藤さんはそう言って私の紐を見る。






「さっき土方さんに買ってもらったんです。それにコレ、土方さんの好きな花の色と一緒なの。」






私はそう言って紐に触れる。





「トシの?」





「うん、梅の花。だからこれがあれば土方さんが居なくても安心できるの。」






私はそう言ってへへと笑う。






「そうか。そう言えばトシの句にも梅がよく出てくるもんな。」






近藤さんは悪戯っぽく言う。





「ちょっ!?勝っちゃん!!」







すると案の定土方さんは顔を真っ赤にする。

















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