幕末恋々
「土方さんっ!!」







私が目にしたのは地面に力なく横たわる愛する人の姿・・・。









私は土方さんに駆け寄りその身体を抱えるように抱き締める。








「れ・・・ん?なんで・・・」








私の存在に気づいた土方さんはそう言って紅く染まった右手を私の頬に添える。








「もう大丈夫だからっ!!誰か早くお医者様をっ!!」







私がそう叫ぶと周りにいた人が動く。








「もういい・・・致命傷だ・・・。」







「やだっ!!そんな事言わないでっ!!」







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