幕末恋々
長州・・・・遂にやって来た・・・。











私は顔をキュっと引き締め考え事をしていると













ガラッ







店の扉が開いた。私は慌てて







「あっ、お越しやすー・・・」











と入って来た人の方を見た。するとそこには変装をした山崎が立っていた。












私は急いでそこにあった紙に走り書きをして他の人には見えない様にそっと山崎さんの袖に入れた。










この時代の字は枡屋に来る前に山南さんに習い何とか書ける様にした。










「ほなあてはこれで・・・」









山崎さんはそう言うと簪を1本買い店を出て行った。










< 92 / 431 >

この作品をシェア

pagetop