幕末恋々
「お凛、皆様がいらっしゃったぞ。酒を持って上へ上がれ。」










喜衛門はコソッと恋に耳打ちをした。











「へぇ、ほな行ってきます。」










私はそう言って一升瓶を持ち上へ上がった。












「失礼致します。御酒をお持ち致しました。」












私が襖の前でそう声を掛けると中から










「入って良いぞ。」







と言う男の声がした。
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