渇望男の潤いペット2
会社のロビーで待ち合わせをし、彼が会長室までやって来た


彼を見る女性社員は全員が振り返り、黄色い歓声を上げている


彼の人気がよく伝わった


「君は、歳はいくつになる?」

「今度18です」

じゃあ、彼女と2、3歳しか変わらないんだ…

調度いい…

俺みたいに、一回り違う訳じゃない…

軽く笑みがこぼれた



俺はバカだ…。何を考えていたんだろうか…



「こちらへどうぞ」

父はずっと不在なので、会長室へは自由に出入りが出来る

俺はソファーへと彼を促した

「あなたは気づいているんですよね?俺の正体を…」

コーヒーを用意していた時、いきなり核心をつかれた

「え、ええ」

「今回も…そういう関係ですよね?」




「………君は本当に人魚なの?」




彼はゆっくり俺の目を見つめて、軽く微笑む


「そうですよ…。何故不信そうに聞くんですか?」

「まだ、信じられないんだ…。君は正体を隠すどころか、平気で世間に顔を出して、みんなが君を知っていて…」

「俺は人魚ですって言って、一体何人が信用すると思います?」






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