渇望男の潤いペット2
唇に瞳が釘付けになったその瞬間




ブーブーブー…



携帯のバイブが鳴り出して、俺は我に返った

ゆっくり彼女から離れて携帯を開く

ああ、このタイミングで…

「もしもし?弥生?」

『もしもし?全?私よ…』

「ああ…、どうしたの?」

『どうしたの?って、最近連絡もくれなくてどうしたの!?』

「ごめん…、父から任された仕事が大変で…」




面倒くさい…



そう思った瞬間、ハッとしてしまった…


何故だ?弥生は彼女なのに…

何で?

何で面倒くさいなんて!!

心がザワザワする

彼女に触れた部分が、余計にまた彼女に触れたいと騒いでいる

欲しい

渇く…

また触れて、潤いたい…



でも!!



俺は携帯を握りしめて、きつく目を閉じた


しっかりしろよ!目を醒ませ!!


彼女は…


彼女は…






< 24 / 47 >

この作品をシェア

pagetop