渇望男の潤いペット2
父さんは日本にいる間、3日に1日くらいの感覚で椿の血を飲んでいた

そしてしばらくまた日本を離れていった



「見て!太陽!!やっとこのコマーシャルを見れた」

喜んで笑う椿を、俺も安心しながら見た

別バージョンの撮りも近々しないと…

そう考えているときだった…

「でも、太陽より全の方がカッコイイね…」

ふふっと笑うその姿に目を奪われた…

「え!?」

「全の方がステキだねって言ったの」

ニコニコ笑いながら椿が話す

「冗談でしょ?相手はアイドルでしょ?俺なんて…」

「太陽にはない魅力が、全にはあるのに…勿体ない。」


やめろ…、やめてくれ!


俺を揺らさないでくれ…



「一回り違うんだぞ?大人をからかったらダメだよ?」

苦笑いで彼女をたしなめた

「そうですね…、私なんてまだ子供だからね…」

少し寂しそうに笑いながら、椿はまた足を見つめた

「もっと早く生まれたかったな…」




「椿ちゃん…、俺、今日はもう帰るね」

「え!?もう?」

「ごめん、デート…なんだ」

あまり気が乗らないけど…



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