渇望男の潤いペット2
「待って…」

「待てない!」

「待ってくださ…」

「待てない!!」

俺は彼女の腕を床に押し付け、怯える彼女を見下ろしていた

手に入るなら、もういい!

どうせここからは逃げられない

頭では「止めろ!」と叫んでいた

でも麻痺だ

これは麻痺だ、魔法だ!

俺の理性は麻痺している

もうどうだっていい

欲しいんだ、ただ、この子一人が

椿だけが欲しいんだ!

「いや…」

「泣いてもダメだ」

「待って…」

「待てない!」

「お願い…」

「ダメ…」

彼女の涙が、余計にゾクゾクさせ俺はもう完全に麻痺していた

彼女の身体に唇を当てていた時だった…

「好きなんです…」

え?…

「ぜ…さん…が好き…なんです」




俺は思わず顔を上げて、椿を見つめた

「何だって?」

「全さんが…好きです」

「俺を?」

太陽じゃなく?

「最初の頃から…」

俺は押さえつけていた彼女の腕の力をゆるめた



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