渇望男の潤いペット2
「掟って…なんなの?儀式は、何をするの??」




「私達は妊娠をしたら…子供の父親を…





食べなければならない…」



あまりの衝撃に息が詰まった

食べる?

俺を?人を?

儀式??









そうか…太陽の母親は、食べられなかった

愛してしまったから、相手を食べられなかった



「だから、太陽のお母さんは、亡くなった?」

「そうです」

「い、一体、何のためにそんな事を!?」

「私達人魚は、出産する体力がありません。強い代も、弱い代も。だから、人間の力を、直接取り込むらしいです…
太陽のお母さんは、強い代だったからなんとか出産出来たんでしょう…でも、きっと身体はぼろぼろだったんでしょうね…」

人間を食べて体力をつける?

そんな…

じゃあ、俺達はこのまま…


「太陽が男の子なのは、愛されて産まれた子供だからか、儀式をしないで産まれた子供だからかはわからないですけど…」

悲しそうに、椿はクスリと笑った


「じゃあ、俺は君を…抱くことは出来ないんだね…」

「…ごめんなさい…役に立たなくて…」

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