渇望男の潤いペット2
目が血走りながら、安心したように血を飲む吸血鬼を軽蔑した目で見つめる

「何だと!?」

「ですから、血液の成分に関しては彼女の血液は我々と全く変わらないと申し上げているんです…」

「バカな…、こんなに身体に変化があるのに、何も変わらないだと?お前の機械は故障してるんじゃないのか!?」

「いえ!血液検査は民間の会社に委託してますから…」

「あいつは、化け物だぞ!人間と同じ訳がないだろ!!」


その化け物の血を飲んでるあなたは何なんですか?と聞いてやりたい衝動に駆られる

「いいかげんにしろよ、父さん。解らないものは解らないんだから、山中さんを責めても、どうにもならないだろ?」

「何だと?全、口を慎め。俺を誰だと思ってるんだ!」

はあ…とため息をついて、その後は俺までお説教を浴びる羽目になった



父さんの身体は、かなり痛みが無くなり軽くなったらしい…

見た目には解らないけど、本人が言うには、細胞すら再生されているというのだ

他人から見れば、ただのメタボリックにしか見えないけど…若返っているらしい

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