渇望男の潤いペット2
「不妊手術?」

輸血をしながら椿と話をしていた

「もし椿がいいと言うならだけど…」

「それで本当に妊娠しないの?」

「しない」

「ずっと、全と生きていける?」

「うん。結婚しよう…16になったら…」

「本当に?ありがとう!全!!」

「本当にいいんですか?」

山中さんは心配そうに椿を見つめた

「お医者さん、私が普通じゃないのは知ってるよね?私ね、妊娠できないの…身体は出来るんだけど、妊娠したら…私は死んでしまう。私は死にたくないし、全とずっと一緒に居たいの」

「…わかりました」

今度こそ山中さんは納得をしてくれたみたいだった










その日の夕方も父さんは血を欲しがるので、俺の血をこっそり飲ませた

次の日の朝も昼も夕方も夜も、俺の血を使ってもらった

さすがにフラフラになったが、椿ばかりにはさせられない

それなのに、父さんはどんどん狂ってくるようになった…








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