渇望男の潤いペット2
「では、会長…これで失礼します」

秘書が出ていき、俺は資料を閉じた


父さんの葬儀も引き継ぎも終わり、俺は会長になった


「椿、体調はどう?」

「大丈夫!別に大きな手術だった訳じゃないから」

いつものように無邪気な笑顔を見せる椿に、優しくキスをした

「じゃあ…もういい?」

「え?今?まだ夕方…」

「俺はもう…我慢できない…」

そのまま彼女を押し倒し、俺は何度も何度も彼女を抱いた

狂おしいほど溺れては何度も彼女の中で果てて散る


それでも俺と椿は、永遠に離れることはない

死ぬまで…離れない



この命が尽きるその時まで…



「椿…愛しているよ…」


「全、私も。ずっとこうしていてね…」




会長室の奥の扉の中で、俺達は繰り返される快楽に溺れていく

魔法でもいい

このまま、君のそばで


ずっと…………































だけど、いつの日か俺は気付くのだ。








自分の爪が、少しも伸びなくなっていることに…

























―完―








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