隣のアイツは幼なじみ?
美奈は日向に頭を下げた。
その姿を見てクラス全員呆れ顔になる。
その微妙な空気に気がついたのか美奈が慌てて叫んだ。
「な、なに!?この空気!!」
「俺ら?!俺ら??」
日向も気がついたのか慌てている。
「そうや。お前らや。」
担任の沢田も呆れかえった様に呟いた。
「はやくくっつけや。このバカップル。」
沢田は目を細めてからため息をつく。
「っは?!く、くっつけって!!ありえんっつーの!このチビとなんて!」
「俺も同感だ!」
お互い睨み合ってからそっぽをむく。
2人がいくら否定したところでこの空気は変わらない。
(『あーまたあの2人ラブラブだなぁー』)
という目で2人をさらにほほえましく見つめている。
「一応授業中や。はよ座れ。」
沢田の言葉にクラス中が「一応かよ・・・」と笑ったがすぐに静まり返った。
「「は、はーい」」
日向と美奈は恥ずかしさをこらえながらも静かに着席した。
















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