隣のアイツは幼なじみ?
「「や、やっぱり・・・」」
柚子と美奈はひきつった顔で日向を見上げた。
「チビってなんじゃ!テメーらがでかすぎるんだよ!!コラ!!」
身長のことに敏感な日向は全力で怒鳴ってくる。
美奈も柚子もさすがにカチンときていた。
「俺の身長については、今後一切・・・」
日向がそう言いかけたその時、
我慢が限界になった美奈は立ち上がった。
「あたしらは、んなでけくねーんだよ!!標準だぁ!コラ!テメーがチビなのが悪いんだっつーの!!」
「ッ・・・!」
その言葉に日向もカチンと来たのか負けずに言い返す。
「んだよ!このクソ女!」
「なによッ!可愛い幼なじみに言うこと?!それ!!」
「可愛いって誰だよ!」
「はぁーい!あたしあたし!!!」
「どこがだっつーの!」
「なによ!」
「なんだよ!!!」
喧嘩が本格的になってきたので柚子は間に入ることにした。
「やめなさぁーい!あんた達!!!!!!」
柚子は大音量で叫んだ。
あまりの大きさにざわついていたクラス中が静まり返る。
柚子は「やば・・・」と呟いてから、静かに着席した。

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