幸せの夢

チャイムが鳴り、授業が終わった。

幽「魅季、一緒に帰ろー」
魅「ごめん。今日居残りしなきゃだから
一緒に帰れないんだ…。」
幽「そっか…」
魅「うん。ごめんね…。」
幽「気にしないで良いよ。また明日ね。」


どうしよ………。
一人なんだ……。
怖い…こわい…コワイ…

……あし…おと…？……誰だろ……
……怖い………

「おい！」
幽「きゃｯ」

肩を強い力で掴まれた。
「ちょっとだけ相手してくれないかなぁ…？」
……ナニ…？
……ダレ…？
……イヤだ…？
……怖いよ…

幽「嫌ｯ！離して！」
「聞こえないなぁ」

震えながらの私の声は
本当に小さくしか聞こえなかった。

「嫌がるなんて煽るだけだよ？」
幽「やめてｯ！来ないで…」
「無理だよ…ここまで来て
逃げれると思うなよ」
幽「嫌―――ｯ!!」




私はいつの間にか気を失っていたらしい。
気付いたときには既に
男の人達は居なかった。
なんで体中痛いの…？
なんでこんなにも服が
ボロボロになってるの…？
これも…夢なんだよね……？
信じたくない現実が私を待っていた。




なんで私がこんな目に
遭わなきゃなんないの……？
私が何かしたの……？
こんなんじゃ…帰れないよ……。





………？
何…また…足音…？