Secret Prince
「んじゃ、お決まりの自己紹介といってもらおうか?」
この空気の中で、俺に自己紹介させるのかよ。
俺は、心底でチッと舌打ちをしたが、前へ向き直り、
持ち前の営業スマイルを全開にして話し出した。
「昨日、第3寮へ入寮した、栗代藍斗といいます。
えっと、呼び方は、何でも良いんですけど、
……あんまり、堅苦しいのは好きじゃないので、藍斗って呼んでください。
どうぞよろしくお願いします。」
女々しさは感じさせず、しかし、全体的にしっとりとしたイメージで話す。
男版大和撫子、この言葉がピッタリかもしれない。
別に、着物着てるわけじゃないけど、根本的なイメージが、の話だけど。
言い終えると、ペコリと頭を下げる。
そして、再び顔を上げてはにかむと、何人かが倒れた。
…………おい、本気で大丈夫なのか?
いや、倒れた生徒が、じゃなくて、この学園の性質が。
この空気の中で、俺に自己紹介させるのかよ。
俺は、心底でチッと舌打ちをしたが、前へ向き直り、
持ち前の営業スマイルを全開にして話し出した。
「昨日、第3寮へ入寮した、栗代藍斗といいます。
えっと、呼び方は、何でも良いんですけど、
……あんまり、堅苦しいのは好きじゃないので、藍斗って呼んでください。
どうぞよろしくお願いします。」
女々しさは感じさせず、しかし、全体的にしっとりとしたイメージで話す。
男版大和撫子、この言葉がピッタリかもしれない。
別に、着物着てるわけじゃないけど、根本的なイメージが、の話だけど。
言い終えると、ペコリと頭を下げる。
そして、再び顔を上げてはにかむと、何人かが倒れた。
…………おい、本気で大丈夫なのか?
いや、倒れた生徒が、じゃなくて、この学園の性質が。