Secret Prince
「他の寮生の性格とかは、過ごしていくうちに分かるよ。
 ちなみに、この寮は、何かと、うーん、……濃い子達が多いかな。
 いや、まぁ、この学園そのものが、結構異常だと思うんだけどね。
 でも、皆、人当たりは良いと思うから、すぐに仲良くなれるはずだよ。」




















濃いってどういう意味だよ……。
何か、聞くからに怪しすぎるんだけど……。
心の中で思うだけなら自由だ、という事で、内心チッと舌打ちをしつつ、
一通り、雨宮先輩の話を聞いていた。































「さてと、次は、寮内の案内だね。
 歩いてばかりで疲れてると思うけど、これだけ終わったら、後は自由にしてくれて
 良いから、悪いけどついてきてね。」






そう言いながらも、さり気なく俺の手を引かれれば、俺は、それについていくしかない、って事で。
< 15 / 644 >

この作品をシェア

pagetop