Secret Prince
今の時間、大体、日本時刻で16時くらい。
俺達は、今、ロサンゼルス上空を旋回中です。
総統のヘリの操縦技術には感心しつつも、
若干、スピード出すぎてて怖かったです。
絶対、道路交通法、・・・・・・・じゃないな、
そもそも、道路じゃないし、・・・航空路か。
・・・・・・・・何かの法律引っかかるよ、
アレは駄目だと、俺は、真剣に悟った。



























「俺達が今から行く所は、アメリカのアジトだ。
 アメリカの方は、大体、総員150名って所だな。
 まぁ、双方の活動には、直接的・間接的に関わらず
 関与しないという条件で、形式上の協定関係を結んで
 いるんだ。
 だから、双方の活動以外においては、双方、エアポート使用の
 許可、物資の援助などを行っている。」




総統が説明してくれたが、いまいち分からなかった。
・・・・・・要するに、双方の関係は、悪くはないってとこか?
互いに無関心を貫く代わりに、物資やエアポートといった
物理的・交通面での援助は行っている、・・・・と。































「で、明日、歓迎会を行ったら、俺達の拠点は、
 ここに移るって事になるね。
 ぁ、ここっていうのは、アメリカのアジトって事だからな?
 双方の活動には無関心とはいえ、同じ同士だから、
 寝床と食事ぐらいは困らねえ。
 それに、俺も、そこに住み始めて、暫く経つんだ。
 だから、・・・・・心配するな。」


ミーシャが付け加えるように言った。
ぶっきらぼうな口調だが、その中には、優しさが
たくさんあって。


































「ありがとう・・・・。」


俺は、自然と呟いていた。
 
 
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