Secret Prince
「~~~~~~~~~~~~~~~っ!?
 分かったから、離してよぉ・・・・。」



俺にしては、珍しく弱気な声が出て、
自分でも、笑い出しそうになった。


































「くくっ、・・・・・・・まぁ、こういう仕事には、
 今みたいな感じのスキルも必要だからな。
 これから、ゆっくり慣らしていってやるから、
 心配するな。
 それより、部屋に戻ろう。
 俺、腹減ってたまらないよ。」




大人っぽい雰囲気を醸し出したかと思ったら、
すぐにまた、6歳らしい、あどけない笑顔を
見せてくる。
こいつも掴めないな。
俺は、そう心の中で毒づいた。
でも、悪い奴じゃないってのも、同時に分かった。
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