Secret Prince
扉に目をやった瞬間、それは開いた。
何の気配も感じない、音も立てずに扉を開け、見覚えのない人が、
……いや、それは当たり前なんだけど、……悠然とそこに立っていた。
「…………!?」
俺は、柄にもなく動揺していた。
俺の部屋で、別の先輩が寝ているとか、この際そういうのは置いといて、
この人の放つ、……何とも言えない、気に。
「急に押しかけてゴメンね。
僕は、雅有住(Arisu Miyabi)、よろしくね。
えっと、君は、……栗代藍斗君、だよね?」
「はい、こちらこそ、……よろしくお願いします……。」
それしか返す言葉がなかった。
俺は、今、どんな表情をして向かい合っているんだろうか。
鏡があるなら、是非とも見てみたいものだ。
何の気配も感じない、音も立てずに扉を開け、見覚えのない人が、
……いや、それは当たり前なんだけど、……悠然とそこに立っていた。
「…………!?」
俺は、柄にもなく動揺していた。
俺の部屋で、別の先輩が寝ているとか、この際そういうのは置いといて、
この人の放つ、……何とも言えない、気に。
「急に押しかけてゴメンね。
僕は、雅有住(Arisu Miyabi)、よろしくね。
えっと、君は、……栗代藍斗君、だよね?」
「はい、こちらこそ、……よろしくお願いします……。」
それしか返す言葉がなかった。
俺は、今、どんな表情をして向かい合っているんだろうか。
鏡があるなら、是非とも見てみたいものだ。