Secret Prince
「もう、『ブルーマリン』には、手を出しません。」



単刀直入な結論が、これだ。
読者の方が忘れているかもしれないから、
もう1度確認のために言っておくけど、
俺が学園に潜入している本来の目的は、
『ブルーマリン』の奪還だ。
まぁ、雨宮先輩が言った所によると、
本当の名前は、『蒼き月星』、らしいけどね。


























「・・・・・・・ほう?
 何故だ?
 何故、今更、任務を放棄する気になった?」



聞かれるとは思っていたけど、やっぱりか。
総統は、全て吐かせないと済まないらしい。
仕方ないと、ふぅ、と息をついて、
俺は話し始めた。
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