モテるあいつ。
聖斗の顔は真っ赤だ。


つられて、私も頬が火照っていくみたい。



心臓もどくどく言ってる。


「~~~~…っと、そのぉつまり…」


いきなり聖斗は顔を近づけてきた。



どきんっ…



胸が高鳴るのが分かる。


そして


「!?ん、んんっ!?」




不意の事に驚き、少し抵抗してみるが全く無駄だった。


顔はすぐに離れた。


「~~~~っ!!!」


顔は火照るし、心臓はさっきにも増してどくどく言ってるし、頭がぐらぐらしてるし、おまけにキス…



はっ…




キス!!!??


ちょっ、全然おまけなんかじゃないっ!


「えーと、とっ、とにかくそーいう事だから…

嫌だったら返事してくれなくてもいいし…じゃっ!」




呆然としている間に聖斗はどこかへ消えてしまった。




私のファーストキス…



こいつに奪われた!?
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