眠り姫は目覚めた。
デート、そして引越し
土日は和也が迎えに行くか里菜が戻るかで繰り返される。和也が行った日、里菜のマンション。和也は鳴らす。迎える里菜。ドアを開けた途端キス。

「里菜、会いたかった。」
「…もう。」
「あ、そういや今日は一人じゃないんだ。」
「ん?」

てくてく奈央が入って来る。

「奈央ちゃん☆」

奈央は里菜にだっこをせがむ。和也は、

「奈央、靴は脱ぎなさい。」

奈央は、

「はぁい、」

と返事をする。

「ごめん、里菜、里菜の所へ行くと言ったら奈央も行くと聞かなくてさ。」
「いいよ。そうだねぇ、奈央ちゃんがいるなら遊園地行かない?」
「あのなぁ…奈央はぎりぎりだけどまだひとつだ。何も乗れないだろ。」
「観覧車やメリーゴーランドくらいなら一緒に乗ればいいじゃん。それに、歩いたり話したりするだけでも楽しいでしょ?」
「まぁね…。」
「和也はイヤなの?私のわがまま聞けないの?」
「里菜のわがままか。わかった。奈央、また車に乗るよ。」
「うん。」
「おしっこいいのか?」
「?」
「お姉さんに借りようか、」

奈央は頷く。



和也は里菜のトイレを借りる。奈央のスカートを上げて、パンツを下げて、

「支えているからゆっくりおしっこするんだよ。」


奈央は和也の手をぎゅっとにぎっている。奈央はおしっこをする。

「奈央、エライ。もう大丈夫か?」

奈央は頷く。

「奈央、大変そうでごめんね。奈央の為に、慣れて欲しいんだ。」

奈央は和也に身を任せる。和也は奈央のおしりを拭いて、元通りにして、流す。一部始終を見ていた里菜は、

「和也お兄さん、パパみたいね。」
「年の離れた妹はかわいい。母のこれまでの苦痛を知っているから。弟を産んでから3人目の男が産まれたら、その男の子は不慮の死を遂げる。その呪われた家系。それは本家の長男代々伝わる事。だからオレもその女性泣かせの呪いを気にして、彼女を作れなかった。」
「和也はいいの?」
「幼い時から教えられるから諦めるしかないんだ。」
「…じゃあ私も…そうなるの?」
「ないかも知れない。ある日、奈央がお腹の中にいる時に母が気を失って倒れた時、゛呪いは解かれた゛という声を聞いたんだ。だからこの前、里菜が気を失ったか聞いたんだ。その後、
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