約束
「引っ越す事になったんだ。」
「え・・・・・・。」
本当に突然すぎて訳がわからなくなりけい君の言葉が頭の中でエコーする。
でもやっと理解ができると喉が苦しくなり、私の目から涙がボロボロと零れ落ちる。
「な、んで・・・??」
言いたい事がたくさんあるのにそれしか言えない。
「お母さんの仕事の関係で・・・。引っ越さなくちゃいけなくなったんだ。」
申し訳なさそうにポツリと呟き「ゴメン。」と頭を下げた。
「けい君のせいじゃないよ。」
そう言いたいのに、私の声はヒクッヒクッと涙声しか出せないでいる。