約束
私の背中をグイグイと押すナツ。

いつも、いつもそう。

ナツは私の味方。それと同時にダメダメな私を引っ張ってくれる。

「ねっ!?聞いてきなよ!!」

こんなにいい友達にこんなに力強い言葉をもらって勇気づけられない人なんていないと思う。

「ありがとう、ナツ。私・・・確かめてくる。」

そんな私をナツは優しい目で見てくる。

「頑張って!!何かあったらすぐにあたしの所に来るんだよっ!?」

「うんっ!」

本当にありがと。ナツ。

ナツが友達でよかった。

心からそう思うよ。

私がナツを頼るみたいに、ナツも私にたくさん頼ってね。



首元で輝くネックレスをにぎりしめながら、私は彼の元へと走り出した−−。
< 22 / 55 >

この作品をシェア

pagetop