約束
「カノンこそ悩みなさそうやけどなぁ。ていうか・・・お前、何か悩んでるんか??」

ギック!!

「え、えっ!?そんなことないよ〜!悩んでないない!!」

頑張って笑ったつもりだけど・・・・。なんだかんだで鋭いタケルにはばれちゃったかな・・・・。

「ふぅん。そか。なら、ええんやけど。悩みがあったら溜め込まないで言えよ??」

「うん・・・・!」

ば、ばれなかったのかな??
「・・・・・カノンはさ。」

「ん??」

首を傾げながらタケルを見上げると、すぐにプイと目を逸らされてしまった。

「〜〜・・・。やっぱ何でもないわ。それより次移動教室やで。」

「嘘!?じゃぁ、もう行かなくちゃ!なんでもっと早く言ってくれなかったのぉ!?後、5分しかないよ!?」
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