約束
男の子をかばっていた・・・。

男の子の体を突き飛ばした私は、前方から走ってくる車を見つめたまま動けないでいた。

なんで・・・!?体が動かない・・・!!

早く逃げないと退かれちゃうよ・・・・。

頭ではわかっているのに、体が恐怖で固まってしまっている。

キキーーーッ!!

周りの人達の悲鳴が聞こえる・・・。

もう・・・・・ダメだ・・・・・・。














・・・・・・・あれ??

私・・・退かれてない・・・。

体もどこも痛くないないし・・・・。

何で・・・・・??

「・・・・お前さ。馬鹿??」

「え??」

すぐ耳元で聞こえた低い男の人の声。

振り返るとそこにいたのは・・・・。

「た、高木ケイ!!??」
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