約束
って!!

「何!?この体制〜!?」

今私達の体制はとんでもないことになっている。

2人共道路に倒れ込んでいるんだけど・・・。

高木ケイが私を抱きしめて倒れ込んでいるっていう・・・・。

「ちょっと!離してよっ!!変態!痴漢!!」

バタバタと暴れながらそう言った私を高木ケイはギロッと睨む。

「それが命の恩人に対する態度かよ??」

はい??

「命の恩人!?」

「お前が車に退かれそうになった時、俺が危機一髪の所で助けたんだよ。覚えてねぇの??」

覚えてないっ。怖くて怖くて仕方なかったんだから。
「ま、いいや。じゃ、俺もう行くから。」

「あっ、ちょっ・・・。」

お礼を言おうと思ったのにスタスタと歩いていってしまった。
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