約束
な、なんか緊張するな・・・・。

しかも敬語になっちゃったし。

「・・・・・今、時間ある??」

「えっ??」

答える間もなく、私は高木ケイに腕を掴まれた。

「な、何!?」

私を無視してズンズンと歩き出す高木ケイ。

周りの人達は驚いた顔をしている。

「どこに行くのっ!?っていうか離してよ!」

必死な懇願も虚しく、私は、人気のない校舎裏に連れてこられた。

待って、これってもしかして・・・・・危険な状況なのでは・・・・??

「あ、あの・・・・・「礼、あんなんじゃ足りないんだけど。」。」

私の言葉を遮った高木ケイのこの言葉に私の心臓は大きく高鳴る。
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