約束
「・・・・・じゃ、じゃぁ何??お金が欲しいの??何か奢ればいいの??」

警戒しながら言った事に気付いたのか、彼はジリジリと私に近づいてきた。

「違う。金が欲しい訳でも奢ってほしい訳でもない。欲しいのは・・・・・。」

そして私の耳に唇を近付けてくる。

「アンタの身体。」

ボソッとした声が余計に色気を感じさせて、私の顔はボッと熱くなった。

「・・・・・顔、赤いよ??」

「あ、赤くないっ。・・・・・・ていうか、何勝手にボタン外してるの!?」

ボタンを外している高木ケイの手を弾こうとすると、両手を片手で掴まれる。

「は、離してっ。」

抵抗しようとしても女の私じゃ、男の力には勝てない。
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