約束
「けい君っ。」

私の突然の声にビクッと反応する彼。

「な、何??」

「ネックレス。付けてるでしょ??」

「うん。付けてるよ。」

そう言いながら寒色系のビーズでできているネックレスを見せた。

「私のとけい君の、交換しよう??」

「交換??」

「うん。それで次に会う時まで絶対に無くさないで持ってるの。で、会ったらまた交換して・・・・・・。元の持ち主に返す。」

興奮してペラペラ話す私をけい君は不思議そうな目で見た。

「なんで交換するの??」

「・・・・・・・・・だって、けい君と離れちゃうんだよ??もうけい君と鬼ごっこすることもゲームすることもできなくなっちゃうんだよ??だから・・・。だからけい君と繋がっていられる何かが欲しいの。私とけい君の、2人だけの約束が欲しいから・・・。」
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