約束
ケイSIDE



俺ん家は親の都合で引っ越してばかりの転勤家族だった。

だから友達もたくさんいたが、今でも覚えているのはごくわずか。

そんななかで1番覚えているのは・・・・。


“ケイくーん!!”






ピピピピッ。ピピピピッ。

「・・・・ん。」

寝ぼけ眼で携帯のアラームを止めて時間を確認する。

7:00か・・・・。

学校は8:30に開始だよな。
重い身体を無理矢理起こして洗面所へと向かう。

歯磨きをしながら俺は夢の事を考えた。

あれは・・・・・。あの声は・・・・・。

忘れもしない。佐藤カノンだ。

俺の今までで1番仲が良い友達だ・・・。

それと同時に俺の初恋の相手でもある。
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