約束
そして俺のその予感は見事に的中した。

それは朝会を行う為に体育館へ移動しているときのことだった。

「ちょっといい??」

歩いていると俺は1人の女子に引き止められた。

「話したいことがあるんだけど・・・。」

「ここじゃ駄目なのかよ。」

するとその女子は少し顔を赤らめながら「2人きりがいいの・・・。」と呟いた。

こういうのは何度か経験したことがあるから、コイツが俺に何を言いたいのかは一発でわかった。

面倒くせぇなと思いながら俺達は人が全然来ない進路相談室へと向かった。

「ゴメンね。突然。」

「いいから早く言いたいこと言えよ。」

っつーか、こういうのを避ける為にわざわざこんな地味な格好をしてるっつぅのに・・・。

意味なくね??
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