約束
「単刀直入に言うね。私、高木君の事が好き。付き合ってください。」

なんか、大人しそうな奴なのに・・・・。

はっきりと言ってきたことに感心しながらも、俺は冷静に返事をした。

「悪いけど、アンタとは付き合えない。会ったばっかで見ず知らずの奴を好きになるとか無理だし。だから・・・・ゴメン。」

かなりきつめの振り方だとは思う。

だけど、はっきりしないと誤解されかねない。

「・・・・・そっか。わかった。っていうか確かにそうだよねっ。名前も知らない人に告られたって困るだけだし。」

本当は泣きたいのに無理して笑っているのが痛いぐらい伝わってきて・・・。

何回も経験してるのに、これだけは慣れない。
< 48 / 55 >

この作品をシェア

pagetop