約束
「でっ。さっきなんでボーっとしてたの??」

クルっと振り返って私の元にまた戻ってくる。

身軽なその動きがナツにピッタリ合っていて思わず見とれてしまう。

「あっ、えと、実は・・・・・・。」

私はさっき思い出していた事をそのままナツに話した。










「それって・・・。ケイ君と別れた日の??」

「うん。」

さっきから言ってるケイ君とは、私の幼なじみでとっても仲がよかった男の子のこと。

本名は高木ケイ。年齢は私達と一緒。

「なんか・・・。あんな約束したのに会える感じがしないから、あの頃はよかったなぁって思い出していたの。」
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