君へ
「真智子ちゃんと
同じクラスになりかしらね」
「…さあ。
つかそれどころじゃないからね!!はあ〜」
大石くん。
大石くん。
大石くん。
桜の神様、
そんなのはいないとおもうけど、
あたしと大石くんを
同クラにしてください…!!
「着いたよ
降りな」
いやだ!!
まじめにどうしよう!!
神様!!
「ほら早く
見てきなよ」
「 うん
わかた…」
クラスの発表は
北に見える窓ガラスに張ってある。
紙が五枚あるから、
全部で五クラスあるんだあ。
あたしは…
北浦あおい…
…あ!
「あった…」
と同時に
親友の真智子の名前と
大石くんの名前が
目に入った。
…同じ紙のうえに、
印刷された文字…
つまり、