何度でも Lovin' you!~season 1~



勇輝はキッチンから食材の入ったレジ袋を持って来ると、


『今日はごちそう様、美味かった…』


そう言って、私に手渡した。



「素敵な演奏をありがとう、おやすみなさい」


勇輝の部屋を出て、隣にある私の部屋の鍵を開けて、部屋に入ろうとすると、


バタン!


『優季!!!』


隣の部屋のドアが勢いよく開き、勇輝が飛び出して来た。


「何?びっくりするじゃない!!!忘れ物でもした?」


勇輝は今までにないくらい真剣な顔で、


『さっきの質問…何で返事くれなかったんだよ!!!?

俺がホストだから?それとも…』


何かを言おうとして言葉に詰まった。



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