何度でも Lovin' you!~season 1~
『さ、こちらへどうぞ…』
妖艶な笑みを浮かべ、私の手を取ると、テーブルまでエスコートしてくれるようだ。
ちょっとしたお姫様気分…
慣れないことをされて、胸がドキドキしちゃうよ。
でも…何だか他のお客さんからの視線が痛いんですけど…。
あぁぁぁぁ!!!
ふと気づけば、逃げるに逃げられなくなってしまっているし…。
売られていく子牛のような気分で、主任の待つテーブルに連れて行かれた。
『野島〜!あんた逃げようとしたでしょ?
良かったわ、勇輝を出口に張らしといて…
私から逃げようなんて1億5千万年早いわよ!』
主任は私を見るとニヤリと意地悪な笑みを浮かべた。
あぁぁぁ!!!
やはりこの人には敵わない…。