何度でも Lovin' you!~season 1~
『大丈夫よ、アンタが酔い潰れたら、私が送って行くから…』
クールな顔でドンペリを注いで私の前に置く主任、
今までだってそう言いながら、送って行くのはいつも私でしたよ…。
『今日は本当にお疲れ様、乾杯!』
グラスを合わせ、ほんの少しだけ口にする。
「美味しい…」
初めてここに来た時は、違和感だらけで、味わう余裕なんてなかった。
今だって、落ち着かないことには変わりないのだけれど。
『ホストクラブに来て、ホスト追い払って飲んでる私達ってやっぱ変だよね?』
洋子主任はクスッと笑った。
「そうですね…」
これじゃ、居酒屋で飲んでるのと一緒だし…。