何度でも Lovin' you!~season 1~
─side.勇輝
「お、おいっ、優季!!!」
『スー…』
あーあ、寝ちゃったよ…。
しょうがないか。
今日はお前、大活躍だったからな。
閉店まで、まだ時間があるので、良平に頼んで優季をスタッフルームまで連れて行かせた。
本当は俺が優季を抱き上げて、連れて行きたい…でも、No.1ゆえにそれは許されない。
そう…ここでは、優季のためだけの俺ではいられないから…
閉店してスタッフルームにみんなが戻っても、優季は目を覚ますことなく、夢の中にいた。
『勇輝さん、タクシー来ましたよ。』
優季を起こしてみたものの、起きる様子が全く見られず、ホスト達に冷やかされながら、優季を抱き上げ、タクシーに乗り込んだ。