何度でも Lovin' you!~season 1~
『うん…頑張って…そう…その調子…』
分娩室にいる夢でも見ているんだろうか…?
「お疲れ…」
そっと呟き、頬を撫でた。
タクシーがマンションに着いても優季が起きる様子はなく、仕方がないので俺の部屋に連れて行った。
一緒にベッドにいたら、また起きた時に悲鳴を上げられるのも面白いけど、今夜はお前に使わせてやるよ。
ベッドに寝かせても、目を開けないし…
相当疲れたんだな…
「おやすみ…」
優季の頬に、そっと唇を押し当てる。
このくらいは許してくれよな。
『勇輝…バカホスト…』
寝言でも名前を言ってくれることは、嬉しかったりする。
でも…
「バカは余計だろ!」
そう言い、ベッドルームを出た。
こうして優季の長ーい1日が終わった。