何度でも Lovin' you!~season 1~
「あれ!?そんな恰好でいいの?」
私の素朴な疑問に、勇輝は笑って、
『今日は特別…やっぱりその服、優季に似合う。』
そう言われると、何だか嬉しいような恥ずかしいような気持ちになる。
「ありがとう、勇輝。今年の誕生日は驚きの連続だわ。」
勇輝はフッと笑みを零すと、
『まだ、サプライズはこれからさ。』
なんて、謎めいた言葉を落としていった。
サプライズはこれから…
ってどういうこと?
私の頭の中は、はてなマークでいっぱいになってしまった。
『あっ、タクシーが来た。行くぞ!!!』
私が持っていたケーキをさりげなく持っていく勇輝の後を追ってタクシーに乗った。