何度でも Lovin' you!~season 1~



でも、


幼い頃に母親と別れ、


父親も亡くなる直前まで仕事が忙しくて、ケーキやプレゼントは用意してくれていても、一緒に祝うことは数えるほどしかなくて、


ひとりだけの誕生日を過ごすことが多かった私には、


みんなが祝ってくれた今年の誕生日は、生涯忘れることはないだろう。




久しぶりに、たくさん食べて、飲んで、大騒ぎして、自分じゃないみたいにハメを外した。


勇輝のケーキは大好評で、ホスト辞めてパティシエになると言い出す勇輝を透オーナーは本気で辞めないように説得する姿はみんなの笑いを誘った。




真人がいなくなってから、自分の中に押し込めていたものが少しずつだけれど、解放されていく…
そんな気がした。





< 368 / 375 >

この作品をシェア

pagetop