何度でも Lovin' you!~season 1~
でも、
幼い頃に母親と別れ、
父親も亡くなる直前まで仕事が忙しくて、ケーキやプレゼントは用意してくれていても、一緒に祝うことは数えるほどしかなくて、
ひとりだけの誕生日を過ごすことが多かった私には、
みんなが祝ってくれた今年の誕生日は、生涯忘れることはないだろう。
久しぶりに、たくさん食べて、飲んで、大騒ぎして、自分じゃないみたいにハメを外した。
勇輝のケーキは大好評で、ホスト辞めてパティシエになると言い出す勇輝を透オーナーは本気で辞めないように説得する姿はみんなの笑いを誘った。
真人がいなくなってから、自分の中に押し込めていたものが少しずつだけれど、解放されていく…
そんな気がした。