何度でも Lovin' you!~season 1~
でも…
私は体を離した。
「ごめん…勇輝、私…」
勇輝の気持ちに応えることのできない申し訳なさで、俯く私に、
『わかってる…優季の中には今でも真人さんがいるってこと…』
勇輝は私の顔を両手で挟むようにすると、
『真人さんと赤ちゃんのことを忘れる必要はない。
だって俺は、そんなお前だから好きになったんだ。』
そう言うと、私を再び腕の中に閉じ込めた。
『いつまでも待つよ、待てるから…
10年でも20年でも…俺は優季より若いんだし、まだまだ人生これからだろ?』
勇輝の優しい言葉に、目頭が熱くなった。