何度でも Lovin' you!~season 1~



「実は、洋子さんと野島さんに迷惑かけてしまったので、お詫びを兼ねて食事に招待しようかと思いまして…」


オーナーは、ポケットからタバコを取り出すと、ライターで火を点けた。



『洋子はいいとして、野島さんはもう呼んでも来ないんじゃないか?

さっき、若いホストに聞いたが、いくらお前でも彼女を落とすのは無理だ』


煙を燻らせるその姿は何ともサマになっていて、同性の俺でも、思わず見とれてしまう。


「でも、やってみなければわからないじゃないですか…?」


オーナーは首を振ると、


『彼女は一筋縄ではいかないぞ。

ま、お前がどうしてもというのなら、敢えて止めはしないがな。

わかった…食事の件は洋子に話しておくよ』



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