何度でも Lovin' you!~season 1~
『な、な、な…何でここに…?
ちょっ…やだっ…下ろして!
下ろしてくださいっ』!!!
優季は俺の腕の中で抵抗するのだが、痛みと貧血で、昨日の勢いはどこにもない。
「おとなしくしてろ!家まで送ったらすぐ帰る。
俺だってこれから仕事に行かなきゃならないんだ。あまり手を焼かせないでくれ!」
そう言い、優季の頭を俺の胸に押し付けるように抱き直した。
『別に、迎えに来てくれなんて頼んでないのに…』
優季は小さな声で文句を言っていたが、あえて聞こえないふりをし、車に乗り込んだ。