何度でも Lovin' you!~season 1~



『な、な、な…何でここに…?

ちょっ…やだっ…下ろして!

下ろしてくださいっ』!!!


優季は俺の腕の中で抵抗するのだが、痛みと貧血で、昨日の勢いはどこにもない。


「おとなしくしてろ!家まで送ったらすぐ帰る。

俺だってこれから仕事に行かなきゃならないんだ。あまり手を焼かせないでくれ!」


そう言い、優季の頭を俺の胸に押し付けるように抱き直した。


『別に、迎えに来てくれなんて頼んでないのに…』


優季は小さな声で文句を言っていたが、あえて聞こえないふりをし、車に乗り込んだ。





< 55 / 375 >

この作品をシェア

pagetop