何度でも Lovin' you!~season 1~



『もしかして、怒られちゃった?

私のせいで…本当にごめんなさい』


優季は心配そうな顔で俺を見つめる。


「いや、大丈夫だ。

俺、店に戻るから、何かあったら連絡しろよ」



優季に携帯の番号とメールアドレスを書いたメモを渡した。


部屋を出る時に、


『……ありがとう…気をつけてね…』


背中越しに優季の声が聞こえた。






『勇輝、遅ーーい!

もう待ちくたびれちゃったよぉ!!!』


「ごめんごめん!待たせちゃって!!!」


店に戻ってから、客のご機嫌をとりながらも、優季の寂しそうな顔が頭を離れることはなかった。




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